20-02 費用対効果と調達判断 受講者用本文・演習・解答・講師メモ/作成日 2026年10月6日 対象:経営者・事業責任者・推進責任者 前提:02・12・19分野相当。技術課題は担当者同席 標準時間:120分(休憩別。解説、演習、レビューを含む) 成果物:投資検討表 学習項目:初期・運用費/教育/確認負担/撤退 1. 解説本文 費用対効果は、便益と費用の項目をそろえて計算します。工数の金額換算は現金の削減とは異なります。教育、確認、保守、移行、停止時の対応も含め、仮定を明記します。 一つの予測だけでなく、保守的、標準、楽観の条件を比べます。月次便益が費用を上回らないケースでは単純回収期間を出せません。再配分した時間の使い道も具体化します。 2. 失敗しやすい点 削減時間の換算と、その時間を使った売上効果を無条件に二重計上しないこと。 3. 配布資料(架空のケース) 架空の月60件、時間単価3000円。1件の純短縮は3/10/15分の3案。月費用12000円、初期費用180000円。追加費用は未計上です。 追加素材:投資試算.csv 4. 演習課題 3シナリオの月次換算価値、差引額、単純回収期間を計算してください。 実施手順: 1. 最初は模範解答を閉じ、配布資料だけを読んで「確定していること」「分からないこと」を書き分けます。 2. 演習課題に対する自分の案を作ります。計算課題は小さな値を手計算し、設計課題は正常時と例外時の流れを描きます。 3. 承認されたAI環境がある場合は、下の入力例をそのまま使い、結果を保存します。ない場合も配布資料と例題で判断を練習できます。 4. 次の点を重点確認します。「削減時間の換算と、その時間を使った売上効果を無条件に二重計上しないこと。」元資料と照合し、誤り・未確認・改善点を区別します。 5. 相互レビュー後に修正し、模範解答と比較します。模範解答と表現が違っても、根拠と条件が一致していれば採用できます。 6. 発展演習では、資料の数値・期限・権限・例外のうち一つを意図的に変更し、どの部分の答えが変わるかを予測して再実行します。変更条件は元資料とは別に記録します。 5. そのまま使える入力例 目的:費用対効果と調達判断の演習を行います。 使用資料: 架空の月60件、時間単価3000円。1件の純短縮は3/10/15分の3案。月費用12000円、初期費用180000円。追加費用は未計上です。 依頼:3シナリオの月次換算価値、差引額、単純回収期間を計算してください。 条件:資料の事実と仮説を区別してください。資料にない数値・規則・実績を事実として追加しないでください。不明な点は未確認とし、確認先または確認方法を示してください。 出力:成果物案、その根拠、未確認事項、採用前の点検項目に分けてください。 評価の重点:仮定を明示し二重計上を避ける。 6. 記入用ワークシート 講座ID:20-02 受講者:       実施日: 1. 今回の目的を一文で: 2. 資料で確定している事実(3点以上): 3. 資料では分からないこと: 4. 自分が最初に考えた回答・設計: 5. 入力した指示と出力、または机上検討の結果: 6. 点検した結果・計算式・根拠箇所: 7. 修正した内容とその理由: 8. 最終成果物:投資検討表 9. 残った疑問と確認担当: 10. 作業  分/確認  分/修正  分: 11. 自分の業務で試す範囲と確認日: 7. 模範解答・考え方(演習後に確認) 3分は9000円、差引−3000円で回収なし。10分は30000円、差引18000円で10か月。15分は45000円、差引33000円で約5.45か月。追加費用と品質の前提を確認し、利益保証とは説明しません。 解答を見る際の注意:削減時間の換算と、その時間を使った売上効果を無条件に二重計上しないこと。 文章の一致ではなく、根拠・条件・判断が一致しているかを確認します。 8. 理解確認問題 問1:保守的ケースの回収期間を負の月数で示してよいですか。 答え:いいえ。この前提では月次便益が費用を下回り回収できないと説明します。 問2:この演習の回答を採用する前に、一番注意して確認する点は何ですか。 答え:削減時間の換算と、その時間を使った売上効果を無条件に二重計上しないこと。 問3:本講座の成果物で満たすべき条件を自分の言葉で説明してください。 判定基準:仮定を明示し二重計上を避ける。条件だけを暗記せず、自分の成果物の該当箇所を示せれば到達です。 9. 講師用の進行 目的と業務の接点:10分 解説本文と例題:25分 講師実演:15分 演習と修正:45分 相互レビュー:15分 確認問題と振り返り:10分 指導の重点:表の式と単位を点検し、感度の大きい仮定を特定させる。 開始時の問い:「保守的ケースの回収期間を負の月数で示してよいですか。」への仮回答を先に書かせ、最後に理由が変わったか確認します。 実演:配布資料を示す→初稿を作る→「削減時間の換算と、その時間を使った売上効果を無条件に二重計上しないこと。」を点検する→修正する、の順で見せます。 相互レビュー:原資料に戻って説明できるか、未確認を埋めていないか、合格条件を満たすかを確かめます。 固有の到達基準:仮定を明示し二重計上を避ける。 採点:目的適合・根拠確認・安全性・再現性・業務への適用を各0〜4点。合計14点以上、根拠確認と安全性は各3点以上を修了の目安とします。 0=欠落または重大な誤り、1=大幅な支援が必要、2=一部修正が必要、3=自立して満たす、4=例外も検証し説明できる。 未達時:誤った箇所を本人に特定してもらい、資料の一条件を変更した別例で再提出してもらいます。 時間が余る場合:例外条件を追加し、別の受講者が手順を再現する試験を行います。 時間が不足する場合:発展演習を宿題へ回し、原資料との照合と確認問題は省略しません。 操作環境なしで受講した場合:知識・設計の到達と実操作の到達を区別して記録します。 持ち帰り:1週間以内に承認された一業務へ試用。作業・確認・修正時間と誤りを記録し、翌週に振り返ります。 10. 参考・出典 本講座のケース、数値、設問、解答例は研修用に作成した架空の例です。実在の制度・企業条件を示すものではありません。 参考資料の確認日:2026年10月6日。資料は概念の確認用です。演習の数値・ケースは出典資料の実績ではありません。