COURSE OVERVIEW
講座の目的と修了基準
同じ売上データから経営報告用グラフを作る
対象と前提
事務・企画・分析担当
03分野相当と表計算の基本操作
成果物と到達基準
グラフと説明文
軸・期間・母数を示しデータ以上の断定をしない
SECTION 01
1. 解説本文
グラフは問いに合わせて選びます。月ごとの変化は折れ線や棒、部署間の比較は棒が候補になります。単位と期間が分からないグラフは判断に使えません。色を増やす前に、何を比べたいかを決めます。
棒グラフの途中から始まる縦軸は差を大きく見せることがあります。注釈や表示範囲を確認し、割合には母数を付けます。予測値と実績値は表示を分けます。
失敗しやすい点
二つの単位を無説明で同じ軸に重ねないこと。
SECTION 02
2. 配布資料
架空売上:4月180、5月210、6月190、単位は万円。架空来客数は4月100、5月200、6月100人。
追加の演習素材
SECTION 03
3. 実践演習
売上推移のグラフを作り、読み取れる事実と読み取れない原因を分けて説明してください。
- 最初は模範解答を閉じ、配布資料だけを読んで「確定していること」「分からないこと」を書き分けます。
- 演習課題に対する自分の案を作ります。計算課題は小さな値を手計算し、設計課題は正常時と例外時の流れを描きます。
- 承認されたAI環境がある場合は、下の入力例をそのまま使い、結果を保存します。ない場合も配布資料と例題で判断を練習できます。
- 次の点を重点確認します。「二つの単位を無説明で同じ軸に重ねないこと。」元資料と照合し、誤り・未確認・改善点を区別します。
- 相互レビュー後に修正し、模範解答と比較します。模範解答と表現が違っても、根拠と条件が一致していれば採用できます。
- 発展演習では、資料の数値・期限・権限・例外のうち一つを意図的に変更し、どの部分の答えが変わるかを予測して再実行します。変更条件は元資料とは別に記録します。
そのまま使える入力例
目的:グラフとダッシュボード設計の演習を行います。
使用資料:
架空売上:4月180、5月210、6月190、単位は万円。架空来客数は4月100、5月200、6月100人。
依頼:売上推移のグラフを作り、読み取れる事実と読み取れない原因を分けて説明してください。
条件:資料の事実と仮説を区別してください。資料にない数値・規則・実績を事実として追加しないでください。不明な点は未確認とし、確認先または確認方法を示してください。
出力:成果物案、その根拠、未確認事項、採用前の点検項目に分けてください。
評価の重点:軸・期間・母数を示しデータ以上の断定をしない。
記入用ワークシート
講座ID:06-03 受講者: 実施日:
1. 今回の目的を一文で:
2. 資料で確定している事実(3点以上):
3. 資料では分からないこと:
4. 自分が最初に考えた回答・設計:
5. 入力した指示と出力、または机上検討の結果:
6. 点検した結果・計算式・根拠箇所:
7. 修正した内容とその理由:
8. 最終成果物:グラフと説明文
9. 残った疑問と確認担当:
10. 作業 分/確認 分/修正 分:
11. 自分の業務で試す範囲と確認日:
到達基準:軸・期間・母数を示しデータ以上の断定をしない
SECTION 04
4. 模範解答と理解確認
演習の模範解答・考え方を開く
売上は5月に30万円増、6月に20万円減。来客数も別図で比較できますが、この3点だけで来客増が売上増の原因と確定できません。グラフに月、万円、架空データと明記し、棒は原則0から表示します。
二つの単位を無説明で同じ軸に重ねないこと。
表現の一致ではなく、根拠・条件・判断の一致を確認してください。
問1
5月の売上増だけで施策成功と言えますか。
問1の解答
比較対象や他の変化が不明なので断定できません。
問2
この演習の回答を採用する前に、一番注意して確認する点は何ですか。
問2の解答
二つの単位を無説明で同じ軸に重ねないこと。
問3
本講座の成果物で満たすべき条件を自分の言葉で説明してください。
問3の判定基準
軸・期間・母数を示しデータ以上の断定をしない。自分の成果物の該当箇所を示して説明します。
SECTION 05
5. 講師用メモ
時間配分・指導の重点・採点を開く
目的と業務の接点:10分
解説本文と例題:25分
講師実演:15分
演習と修正:45分
相互レビュー:15分
確認問題と振り返り:10分
指導の重点:グラフを隠しても説明文が数値と一致するか検算させる。
開始時の問い:「5月の売上増だけで施策成功と言えますか。」への仮回答を先に書かせ、最後に理由が変わったか確認します。
実演:配布資料を示す→初稿を作る→「二つの単位を無説明で同じ軸に重ねないこと。」を点検する→修正する、の順で見せます。
相互レビュー:原資料に戻って説明できるか、未確認を埋めていないか、合格条件を満たすかを確かめます。
固有の到達基準:軸・期間・母数を示しデータ以上の断定をしない。
採点:目的適合・根拠確認・安全性・再現性・業務への適用を各0〜4点。合計14点以上、根拠確認と安全性は各3点以上を修了の目安とします。
0=欠落または重大な誤り、1=大幅な支援が必要、2=一部修正が必要、3=自立して満たす、4=例外も検証し説明できる。
未達時:誤った箇所を本人に特定してもらい、資料の一条件を変更した別例で再提出してもらいます。
時間が余る場合:例外条件を追加し、別の受講者が手順を再現する試験を行います。
時間が不足する場合:発展演習を宿題へ回し、原資料との照合と確認問題は省略しません。
操作環境なしで受講した場合:知識・設計の到達と実操作の到達を区別して記録します。
持ち帰り:1週間以内に承認された一業務へ試用。作業・確認・修正時間と誤りを記録し、翌週に振り返ります。
SECTION 06
6. 参考・出典
本講座のケース、数値、設問、解答例は研修用のオリジナル教材です。