AI研修法人 | 02-05 · 安全利用と責任

事故・不適切出力への初動

利用停止/証跡/連絡/再発防止

標準 120 分・休憩別LEVEL 1解説・演習・解答付き
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解答は開いた部分のみ印刷されます。講師メモは印刷対象外です。

COURSE OVERVIEW

講座の目的と修了基準

誤って機密情報を入力した想定で初動を机上演習する

対象と前提

全社員・管理職

01分野相当の基礎

成果物と到達基準

初動フローと報告書案

影響範囲・報告先・保全事項・再開条件がある

SECTION 01

1. 解説本文

情報の誤入力に気付いたときは、影響を広げないことと、組織の担当者が調査できる情報を残すことを優先します。慌てて履歴を消すだけでは、送信された情報の範囲や扱いが分からなくなることがあります。

初動記録には発生時刻、使った環境、情報の種類、共有範囲、実施済みの対応を整理します。秘密情報を報告先へさらに拡散しないよう、報告には必要最小限の内容を含めます。削除や外部連絡は担当の手順に従います。

失敗しやすい点

「削除ボタンを押したので流出はない」と断定しないこと。

SECTION 02

2. 配布資料

以下は研修用の架空ケースです。この内容だけで演習を始められます。

架空事案:10時05分に顧客一覧の一部を未承認AIへ入力。10時10分に発見。共有リンクは未作成。入力件数と保存設定はまだ不明。
SECTION 03

3. 実践演習

最初の15分で行うことと、報告文を作ってください。

  1. 最初は模範解答を閉じ、配布資料だけを読んで「確定していること」「分からないこと」を書き分けます。
  2. 演習課題に対する自分の案を作ります。計算課題は小さな値を手計算し、設計課題は正常時と例外時の流れを描きます。
  3. 承認されたAI環境がある場合は、下の入力例をそのまま使い、結果を保存します。ない場合も配布資料と例題で判断を練習できます。
  4. 次の点を重点確認します。「「削除ボタンを押したので流出はない」と断定しないこと。」元資料と照合し、誤り・未確認・改善点を区別します。
  5. 相互レビュー後に修正し、模範解答と比較します。模範解答と表現が違っても、根拠と条件が一致していれば採用できます。
  6. 発展演習では、資料の数値・期限・権限・例外のうち一つを意図的に変更し、どの部分の答えが変わるかを予測して再実行します。変更条件は元資料とは別に記録します。

そのまま使える入力例

目的:事故・不適切出力への初動の演習を行います。 使用資料: 架空事案:10時05分に顧客一覧の一部を未承認AIへ入力。10時10分に発見。共有リンクは未作成。入力件数と保存設定はまだ不明。 依頼:最初の15分で行うことと、報告文を作ってください。 条件:資料の事実と仮説を区別してください。資料にない数値・規則・実績を事実として追加しないでください。不明な点は未確認とし、確認先または確認方法を示してください。 出力:成果物案、その根拠、未確認事項、採用前の点検項目に分けてください。 評価の重点:影響範囲・報告先・保全事項・再開条件がある。

記入用ワークシート

講座ID:02-05 受講者:       実施日: 1. 今回の目的を一文で: 2. 資料で確定している事実(3点以上): 3. 資料では分からないこと: 4. 自分が最初に考えた回答・設計: 5. 入力した指示と出力、または机上検討の結果: 6. 点検した結果・計算式・根拠箇所: 7. 修正した内容とその理由: 8. 最終成果物:初動フローと報告書案 9. 残った疑問と確認担当: 10. 作業  分/確認  分/修正  分: 11. 自分の業務で試す範囲と確認日:

到達基準:影響範囲・報告先・保全事項・再開条件がある

SECTION 04

4. 模範解答と理解確認

演習の模範解答・考え方を開く

利用と追加共有を止め、情報管理担当へ速やかに連絡。時刻、サービス、情報種別、判明範囲、未確認事項を記録します。報告例:「顧客一覧の一部を誤入力しました。件数・保持設定は調査中です。追加利用を停止済みです」。勝手に安全宣言はしません。

「削除ボタンを押したので流出はない」と断定しないこと。

表現の一致ではなく、根拠・条件・判断の一致を確認してください。

問1

件数が確定するまで報告を待ちますか。

問1の解答

待ちません。判明事項と未確認事項を分けて初報し、調査結果を追記します。

問2

この演習の回答を採用する前に、一番注意して確認する点は何ですか。

問2の解答

「削除ボタンを押したので流出はない」と断定しないこと。

問3

本講座の成果物で満たすべき条件を自分の言葉で説明してください。

問3の判定基準

影響範囲・報告先・保全事項・再開条件がある。自分の成果物の該当箇所を示して説明します。

SECTION 05

5. 講師用メモ

時間配分・指導の重点・採点を開く
目的と業務の接点:10分 解説本文と例題:25分 講師実演:15分 演習と修正:45分 相互レビュー:15分 確認問題と振り返り:10分
指導の重点:発見役・担当役に分け、曖昧な報告から追加質問を出させる。 開始時の問い:「件数が確定するまで報告を待ちますか。」への仮回答を先に書かせ、最後に理由が変わったか確認します。 実演:配布資料を示す→初稿を作る→「「削除ボタンを押したので流出はない」と断定しないこと。」を点検する→修正する、の順で見せます。 相互レビュー:原資料に戻って説明できるか、未確認を埋めていないか、合格条件を満たすかを確かめます。 固有の到達基準:影響範囲・報告先・保全事項・再開条件がある。 採点:目的適合・根拠確認・安全性・再現性・業務への適用を各0〜4点。合計14点以上、根拠確認と安全性は各3点以上を修了の目安とします。 0=欠落または重大な誤り、1=大幅な支援が必要、2=一部修正が必要、3=自立して満たす、4=例外も検証し説明できる。 未達時:誤った箇所を本人に特定してもらい、資料の一条件を変更した別例で再提出してもらいます。 時間が余る場合:例外条件を追加し、別の受講者が手順を再現する試験を行います。 時間が不足する場合:発展演習を宿題へ回し、原資料との照合と確認問題は省略しません。 操作環境なしで受講した場合:知識・設計の到達と実操作の到達を区別して記録します。 持ち帰り:1週間以内に承認された一業務へ試用。作業・確認・修正時間と誤りを記録し、翌週に振り返ります。
SECTION 06

6. 参考・出典

本講座のケース、数値、設問、解答例は研修用のオリジナル教材です。

参考確認日:2026年10月6日。演習例は実在企業の実績や実際の制度を示すものではありません。サービスの画面・機能・利用条件は開催時に確認してください。