COURSE OVERVIEW
講座の目的と修了基準
架空の顧客相談記録から不要情報を除き匿名化する
成果物と到達基準入力可否表と匿名化済み記録
氏名を消すだけでなく組合せによる特定も検討している
SECTION 01
1. 解説本文
入力情報は、作業に必要なものだけに絞ります。名前を消しても、所属、日付、珍しい出来事などの組合せで本人が分かる場合があります。教材では人物や組織を架空に置き換え、実務では組織の情報区分と利用条件に従います。
匿名化と、単に符号へ置き換えることは同じではありません。元の人物へ戻せる対応表は別管理が必要です。AIに渡す前の時点で、人が不要な情報を削る手順を作ります。
失敗しやすい点
氏名だけを削除して「匿名化済み」と判断しないこと。
SECTION 02
2. 配布資料
以下は研修用の架空ケースです。この内容だけで演習を始められます。
架空相談票:「山田花子、電話090-0000-0000、港支店で唯一の夜勤責任者、10月3日、予約メールが届かない」。目的は問い合わせ内容の分類だけです。
SECTION 03
3. 実践演習
分類に必要な最小限の入力を作り、削除した項目の理由を書いてください。
- 最初は模範解答を閉じ、配布資料だけを読んで「確定していること」「分からないこと」を書き分けます。
- 演習課題に対する自分の案を作ります。計算課題は小さな値を手計算し、設計課題は正常時と例外時の流れを描きます。
- 承認されたAI環境がある場合は、下の入力例をそのまま使い、結果を保存します。ない場合も配布資料と例題で判断を練習できます。
- 次の点を重点確認します。「氏名だけを削除して「匿名化済み」と判断しないこと。」元資料と照合し、誤り・未確認・改善点を区別します。
- 相互レビュー後に修正し、模範解答と比較します。模範解答と表現が違っても、根拠と条件が一致していれば採用できます。
- 発展演習では、資料の数値・期限・権限・例外のうち一つを意図的に変更し、どの部分の答えが変わるかを予測して再実行します。変更条件は元資料とは別に記録します。
そのまま使える入力例
目的:入力情報の分類と匿名化の演習を行います。
使用資料:
架空相談票:「山田花子、電話090-0000-0000、港支店で唯一の夜勤責任者、10月3日、予約メールが届かない」。目的は問い合わせ内容の分類だけです。
依頼:分類に必要な最小限の入力を作り、削除した項目の理由を書いてください。
条件:資料の事実と仮説を区別してください。資料にない数値・規則・実績を事実として追加しないでください。不明な点は未確認とし、確認先または確認方法を示してください。
出力:成果物案、その根拠、未確認事項、採用前の点検項目に分けてください。
評価の重点:氏名を消すだけでなく組合せによる特定も検討している。
記入用ワークシート
講座ID:02-01 受講者: 実施日:
1. 今回の目的を一文で:
2. 資料で確定している事実(3点以上):
3. 資料では分からないこと:
4. 自分が最初に考えた回答・設計:
5. 入力した指示と出力、または机上検討の結果:
6. 点検した結果・計算式・根拠箇所:
7. 修正した内容とその理由:
8. 最終成果物:入力可否表と匿名化済み記録
9. 残った疑問と確認担当:
10. 作業 分/確認 分/修正 分:
11. 自分の業務で試す範囲と確認日:
到達基準:氏名を消すだけでなく組合せによる特定も検討している
SECTION 04
4. 模範解答と理解確認
演習の模範解答・考え方を開く
入力例:「予約確認メールが届かないという問い合わせ」。氏名・電話・支店・役職・日付はこの分類には不要です。顧客対応を後で行うなら、元記録は許可された業務システムに保持し、分類結果との対応はアクセスを制限します。
氏名だけを削除して「匿名化済み」と判断しないこと。
表現の一致ではなく、根拠・条件・判断の一致を確認してください。
問1
この課題で支店名を残す必要はありますか。
問1の解答
問い合わせ種別の分類だけなら不要です。目的が支店別集計なら扱いを改めて検討します。
問2
この演習の回答を採用する前に、一番注意して確認する点は何ですか。
問2の解答
氏名だけを削除して「匿名化済み」と判断しないこと。
問3
本講座の成果物で満たすべき条件を自分の言葉で説明してください。
問3の判定基準
氏名を消すだけでなく組合せによる特定も検討している。自分の成果物の該当箇所を示して説明します。
SECTION 05
5. 講師用メモ
時間配分・指導の重点・採点を開く
目的と業務の接点:10分
解説本文と例題:25分
講師実演:15分
演習と修正:45分
相互レビュー:15分
確認問題と振り返り:10分
指導の重点:必要性を一項目ずつ問う。匿名化の法的適否をこの演習だけで認定しない。
開始時の問い:「この課題で支店名を残す必要はありますか。」への仮回答を先に書かせ、最後に理由が変わったか確認します。
実演:配布資料を示す→初稿を作る→「氏名だけを削除して「匿名化済み」と判断しないこと。」を点検する→修正する、の順で見せます。
相互レビュー:原資料に戻って説明できるか、未確認を埋めていないか、合格条件を満たすかを確かめます。
固有の到達基準:氏名を消すだけでなく組合せによる特定も検討している。
採点:目的適合・根拠確認・安全性・再現性・業務への適用を各0〜4点。合計14点以上、根拠確認と安全性は各3点以上を修了の目安とします。
0=欠落または重大な誤り、1=大幅な支援が必要、2=一部修正が必要、3=自立して満たす、4=例外も検証し説明できる。
未達時:誤った箇所を本人に特定してもらい、資料の一条件を変更した別例で再提出してもらいます。
時間が余る場合:例外条件を追加し、別の受講者が手順を再現する試験を行います。
時間が不足する場合:発展演習を宿題へ回し、原資料との照合と確認問題は省略しません。
操作環境なしで受講した場合:知識・設計の到達と実操作の到達を区別して記録します。
持ち帰り:1週間以内に承認された一業務へ試用。作業・確認・修正時間と誤りを記録し、翌週に振り返ります。
SECTION 06
6. 参考・出典
本講座のケース、数値、設問、解答例は研修用のオリジナル教材です。
参考確認日:2026年10月6日。演習例は実在企業の実績や実際の制度を示すものではありません。サービスの画面・機能・利用条件は開催時に確認してください。